DICは8月18日、同社の100%子会社であるDICマテリアルが不飽和ポリエステル樹脂およびビニルエステル樹脂について、2021年9月1日出荷分からの価格改定を決定したと発表した。
価格改定幅は、不飽和ポリエステル樹脂が35円/kg以上、ビニルエステル樹脂が45円/kg以上。
今年4月に価格改定を実施したが、原油・国産ナフサ価格の更なる高騰および原料メーカーからの採算是正に伴い、同社製品の原材料価格は大幅に上昇している。加えて、物流費、容器費、設備保全などのコスト上昇や一部の原料では供給問題も継続して発生している。同社は、各種合理化の推進や、製造コストの低減など自助努力による吸収を続けてきたが、原材料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にある。
このような状況下、同社は今後の安定供給と事業継続を図るためには価格改定が避けられないと判断し、値上げを決定した。