昭和電工は8月20日、合成樹脂の一種であるクロロプレンゴム(ショウプレン)の販売価格を、9月10日出荷分より42円/kg以上引き上げると発表した。
ショウプレンは耐油性・耐熱性・耐候性・難燃性に優れた特長を持ち、ラテックス製品は医療用器具、接着剤、防水材などに、ドライ製品は自動車用部品や土木・建築・工業用部品などに利用されている。
ショウプレン事業を取り巻く環境は、需要が急回復し世界的に供給が不足しているだけでなく、各種原材料や電力等のユーティリティ、物流費や設備維持費の高騰などにより急激に悪化している。同社は、同製品の安定供給を維持していくためには、自助努力によるコスト削減に加えて、コストアップ分の一部負担を顧客にお願いせざるを得ないとの結論に達した。