ダウは8月24日、大規模かつ集約された生産設備を通じて供給安定性および原材料へのアクセス向上を図るため、メキシコ湾岸地域におけるアクリル酸メチル生産設備への投資を発表した。
米国ルイジアナ州セント・チャールズ工場において新規に増強される年産5万tの生産設備は、2022年前半に操業予定となっている。主に北米での需要に対応するとともに、世界的な需要増にも対応することが可能になる。
同社パフォーマンス・モノマーズおよびプラスチック添加剤事業部のグローバルビジネスディレクターであるジム・ナウブ氏は、「アクリル酸メチルは、水処理や熱可塑性プラスチック製品からインキ、樹脂、包装材料にいたるまで、市場の需要が高まっている幅広い用途で活用される重要な原料。今回の生産増強に向けた投資により、北米だけでなく、世界のお客様へもアクリル酸メチルを供給できるようになる。ルイジアナ州での投資によって広がる可能性に期待している」と述べている。
新規生産設備が稼働すると同時に、セント・チャールズ工場では、主にアクリル酸メチルとアクリル酸2―エチルヘキシルの生産に注力する。アクリル酸エチルの生産は、既存需要に対応する生産能力を持つテキサス州ディアパーク工場が担当する。