ダウは8月24日、環境(Environmental)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)に関する初の統合ESGリポート「INtersections(インターセクションズ)」を発表した。
同報告書は、環境スチュワードシップに関して同社が実現した顕著な取り組みや、全ての事業、チーム、サプライチェーンおよび地域社会を通じて、社会にもたらす好ましい影響をまとめたものとなる。同社の2020年ESG報告書は、2003年から毎年発表してきたサステナビリティ報告書、また2018年から毎年発表してきたインクルージョンおよびダイバーシティ報告書「Shine(シャイン)」を進化させたものとなっている。
同社の報告書「INtersections」には、世界をより良くしようと努力する同社の目指す目標およびコミットメントへの取り組み状況が詳細にまとめられている。具体的な重点取り組み領域としては、二酸化炭素排出量の削減、プラスチックにおけるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の構築、コミュニティー支援、公平性のある職場に対する活動などが挙げられる。さらに「INtersections」では、業界で最高基準の同社のコーポレートガバナンスの慣行についてもまとめられている。コーポレートガバナンスの慣行では、アカウンタビリティ(説明責任)の推進、長期にわたるステークホルダーの利益保護を目的としている。
同社のジム・フィッタリング会長兼最高経営責任者(CEO)は、「2020年に起きた出来事により、多くのステークホルダーの生活においてダウのチームが担う、重要かつ積極的な役割が浮き彫りになった。素材科学の専門技術を生かし、かつ当社パートナーとの連携を通じて世界にサステナブルな未来をもたらすという目的のもと、私たちはこの役割に真剣に向き合い、顕著な進展を遂げた。今年のESG統合報告書の発表は、大胆な目標設定に対する当社のコミットメントと取り組み状況の測定を再確認するもの、また、業績に関する透明性を高める目的にも叶うものとなる」と述べている。