豊田合成は8月31日、車の軽量化に寄与する「新構造カットオフバルブ」を開発したと発表した。同製品はトヨタ自動車から発売された新型ランドクルーザー(中東地域などの一部仕様)に搭載されている。
カットオフバルブは燃料タンクを構成する樹脂部品で、タンク内の温度が高まり気化したガソリンを排出することで、気圧の上昇を防ぐ。特に気温の高い中東地域や気圧の低い山岳部では、ガソリンが気化しやすいため、高い通気性能が必要となる。
今回同社が開発したカットオフバルブは、構造の工夫により通気性能を高めることで、車両に複数使用されている搭載数を削減、燃料タンク全体としての軽量化に貢献している。車両の環境性能向上に寄与したことが評価され、トヨタ自動車から新型ランドクルーザーの技術開発の部で「プロジェクト表彰」を受賞した。
同社は、今後もゴム・樹脂の専門メーカーとして、材料技術や加工技術、設計の工夫などによる軽量製品の提供を通じ、車の環境性能向上に貢献していくとしている。