東海カーボンは9月6日、同社グループのトーカイ・コベックス・サボワ社(フランス)が、新たにフランス政府復興計画「レジリエンス」の助成対象企業に選ばれたことを発表した。トーカイ・コベックス・サボワ社は、今年2月のリリースの通り、すでに「欧州共通利益に適合する重要プロジェクト(IPCEI)」における欧州委員会バッテリー開発補助金対象企業に選定されている。
フランス政府は、コロナ禍からの回復を目的とした復興計画「レジリエンス」を立ち上げ、その一環としてカーボンニュートラルをサポートする環境改善、バイオテクノロジー、エネルギー産業への呼びかけを今年2月に行っていた。トーカイ・コベックス・サボワ社は、欧州における地産地消を目指すEV用電池メーカー向けに、フランスの既存黒鉛生産設備を活用した負極材供給プロジェクトを進めており、この度補助金認定を受けることとなった。
同社は、同件を受け、環境負荷低減に貢献する製品供給はもちろんのこと、フランス拠点の強みであるCO2排出を極小化できる製造プロセスをさらに進化させることで、持続可能な循環型社会の実現に向けて引き続き注力していくとしている。