十川ゴムに所属する赤井大樹選手(22)が9月3日、東京2020パラリンピックの陸上男子1500メートル(T20)決勝に出場し、3分58秒78という記録で5位入賞を果たした。
レース序盤から赤井選手は先頭集団で好位置をキープし、一時は2位につけてメダル圏内となった。しかし、ラスト1周で後方からきた外国人選手に抜かれ順位を下げる展開となった。赤井選手もラストスパートをかけ必死で追いすがったが、惜しくもメダルには及ばなかった。
レース後のインタビューで赤井選手は「ラスト1周でまだまだ実力不足を感じた。スピードを磨きもっと上を目指し強くなりたい」と前を向いた。
赤井選手が所属する十川ゴムの奈良工場(奈良県五條市)では、十川利男社長ら関係者約20人がテレビで観戦し、固唾をのんで見守った。また、本社でも大型スクリーンを設置し応援した。レース終了後、十川社長は「一生懸命走る姿にドキドキした。出場自体が素晴らしい、わが社の誇りです。」と赤井選手の健闘をたたえた。
2021年09月08日