ＪＳＲは９月９日、同社の１００％子会社で光造形３Ｄプリンターや光造形用樹脂を手掛けるディーメックが、光造形ならではの高精細な造形を実現できる光造形３Ｄプリンターの低価格版として、新製品「ＤＡＲＡＭ３」の販売を開始したと発表した。
これまでディーメックは、造形の精度と美しさが特長の光造形３ＤプリンターであるＢＡシリーズを開発・販売してきた。今回販売を開始したＤＡＲＡＭ３は、高性能な光造形の特長を活かした上で部品や工程の徹底した見直しを行うことにより、従来の半分以下の低価格（対同社従来機、価格はオープン価格）を実現した最新機となる。ＢＡシリーズと同じＳＬＡ昇降方式で、この方式ならではの高精細な造形を行うことができる。また、高出力レーザーの採用により高速造形も可能となる。
造形用の光硬化性樹脂としては、ＢＡシリーズでも実績のある高靭性、高透明、高耐熱などの特性をもった樹脂を使用することができる。自動車部品や家電部品、玩具や住宅設備など、試作を繰り返し行う場面において、初期段階の試作はもちろん、寸法精度やかみ合わせなどを確認する機能性試作にも利用することができる。
３Ｄプリンターは現在、様々な方式の装置が性能を競っている。ディーメックの採用する光造形方式は３Ｄプリンターの元祖ともいえる伝統のある方式で、造形の精度と美しさには定評があり多くのユーザーが継続して使用している。ディーメックは、装置の保守メンテナンスを含め丁寧なアフターフォローでも引き続き高い評価を得られるよう、３Ｄプリンターのニーズに応えていくとしている。
「ＤＡＲＡＭ３」を販売開始
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