積水化学工業は9月17日、建築設備配管関連製品の価格改定を2021年11月1日出荷分より実施すると発表した。
対象製品と値上げ幅は、「硬質塩ビライニング鋼管」では、LP―VA・VBが10%以上、DVLP(ラセンDVLP含む)が15%以上、HTLP・WHTLPが7%以上。「塩ビライニング鋼管用管端防食継手」では、LX・LX絶縁・LXWが15%以上、UX・UX絶縁・UXWが10%以上。「単管式排水特殊継手」では、ADスリム(脚部継手、関連部材含む)が20%以上。「架橋ポリエチレン管用ワンタッチ継手」では、エスロカチット継手全般が7%以上。「さや管ヘッダーシステム関連部材」では、エスロフレックスが10%以上、さや管・ヘッダー・付属品類が20%以上。「金属強化ポリエチレン管(スーパーエスロメタックス)用継手」では、エスロンメタキュット(RED含む)が10%以上、エスロンメタッチ全品が10%以上。「熱膨張耐火材区画貫通テープ」では、フィブロックが15%以上となっている。
同社が製造・販売する建築設備配管に関わる製品においては、主材料である鉄鉱石、原油価格、銅合金など資材の価格高騰に加え、人件費・物流費の上昇などにより、原価の上昇が続いている。同社では、コスト削減や効率化を鋭意推進してきたが、自助努力の限界に達し、販売価格の改定に踏み切ることとした。同社は、今後も易施工などによりコストの低減ができる製品の開発やCS・品質経営に最大限努め、顧客の期待に応えていくとしている。