アドバンステクノロジーシステム(以下ATS、名古屋市西区、加藤康二社長)は、独アリスト社のカッティングプロッターの販売を行う。
21年の販売動向を振り返ると、加藤社長は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、20年に引き続き新規案件の動きが鈍い。ただ、更新需要や修理などのメンテナンス需要は堅調に推移した。今期はメンテナンス需要が多かった」と振り返る。
今期の動向については、既存と新規顧客の比率は概ね半々だが、販売台数は増えている状況だ。本来は、機械の入れ替え需要だった案件が、既存の機械はまだ使用できるため、新しくアリストを増設する傾向あるという。この傾向について、「一回購入していたお客様は、アリストの性能を高く評価していただき、増設のためアリストを購入していただくことが多くなった」(加藤社長)と見ている。
メンテナンスの需要増の要因では、同社の販売努力の結果、アリストのカッティングプロッターの認知度が高まり、販売台数も増加したため、更新やメンテナンス需要が伸びた。
また、前期から引き続き行っているメンテナンスやお客様への先回りの提案など、サポート体制の一層の充実を図っていた結果がメンテナンス需要の増加に結びついたという。
コロナ禍では、昨年と比べて顧客の投資意欲が徐々に回復していくなか、カッティングプロッター「TL」シリーズは国内で売れ筋の機械だ。また、ラージフォーマットの大判カッター「LFC」の引き合いも増え、受注につながってきている。
2021年09月27日