東ソーは９月28日、同社の全自動化学発光酵素免疫測定装置ＡＩＡ―ＣＬ２４００および同等機種向けの専用試薬として、新型コロナウイルス（ＳＡＲＳ―ＣｏＶ―２）抗原検査試薬である「ＡＩＡ―パックＣＬ®ＳＡＲＳ―ＣｏＶ―２―Ａｇ」を同日より販売開始したと発表した。本試薬は今年９月 14 日に製造販売承認を取得し、同日に保険適用された。
本試薬の開発は、公立大学法人横浜市立大学をはじめ外部機関の協力を得て行われた。本試薬を用いることで、試料中の ＳＡＲＳ―ＣｏＶ―２ 抗原を特異的に 25 分で測定可能となり、ＡＩＡ―ＣＬ２４００を用いることで１時間に最大 １２０検体を測定できる。 また当社は、ＡＩＡ―ＣＬ装置向けの専用試薬として、ＳＡＲＳ―ＣｏＶ―２ ヌクレオカプシドたんぱく質及びスパイクたんぱく質に対する４種の抗体検出試薬をすでに販売しており、抗原測定と抗体検出が同一の装置上で可能となる。
すでに販売している遺伝子検査試薬「２０１９新型コロナウイルス ＲＮＡ検出試薬 ＴＲＣＲｅａｄｙＳＡＲＳ―ＣｏＶ―２ Ｉ」と合わせ、同社製品を用いた迅速測定は、これからも新型コロナウイルスの診療、研究、および疫学調査など多方面への貢献を可能にすると考えている。
AIA-パックCL SARS-CoV-2-Ag 反応試薬（左）とAIA-CL 用SARS-CoV-2-Ag 検体処理液（右）
