ブリヂストンは9月30日、2021年10月1日より東北大学内に産学連携拠点となる共創研究所「ブリヂストン×東北大学共創ラボ」を設置し、同社のDXを支えるデジタル人財を育成するための共同プロジェクトを開始すると発表した。プロジェクトの期間は2021年10月1日から2024年9月30日までの3年間で、延べ40名程度の高度デジタル人財の育成を予定している。
今回のプロジェクトは、ブリヂストン流のDXを担うデジタル人財として、AIやアルゴリズムの企画開発を通じてソリューションビジネスや研究開発の中核を担う「AI/アルゴリズムエキスパート」と、ビジネスの現場で課題を抽出し、デジタル技術を用いたソリューションの提案につなげることができる「ソリューションフィールドエンジニア」の育成を目的とするもので、東北大学における最先端のデータ科学をはじめ多様な研究教育で培われた指導力と、課題解決型学習ノウハウを駆使した実践的な独自のプログラム、そして参画する研究室との共同研究や交流を通じて、同社の従業員を高度なスキルを持つより実践的なデジタル人財に育成する。
東北大学は、「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」の理念の下で、世界をリードする研究成果を挙げ、日本を代表する総合研究大学として発展を遂げている。AI・数理・データ科学(AIMD)を適用して社会課題解決や事業機会拡大に取り組める人財育成に注力している。
同社グループは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、中期事業計画(2021―2023)を実行している。その中で、これまでゴムという難しい素材を扱う現場で長年培った匠の技と膨大なデータ、すなわち強い「リアル」に「デジタル」を組み合わせて、「より大きなデータで、より早く、より容易に、より正確に」、「断トツ商品」・「断トツソリューション」を開発・展開することで、新たな社会価値・顧客価値を提供する、ブリヂストン流のDXを推進している。