グリコールエーテルを値上げ　ダウ・ケミカルが今年４回目

　ダウ・ケミカルは10月５日、２０２１年10月15日出荷分よりプロピレン系グリコールエーテルを値上げすると発表した。プロピレン系グリコールエーテル溶剤の値上げ幅は工業用グレード１キログラムあたり40円以上、電子材料グレードは１キログラムあたり50円以上となっている。
　プロピレングリコール類は世界的な需給バランスが引き続きひっ迫する一方、原料の酸化プロピレンなど主原料の価格も継続的に高騰している。その中で安定操業と供給維持を図るために、今回の値上げを決定した。今年に入り同社がプロピレングリコール類の値上げを発表するのは、２０２１年１月、３月、４月に続き４度目となる。プロピレン系グリコールエーテルは、主な用途の塗料や電子機器向け洗浄剤の他、家庭用洗浄剤やシンナーなど幅広い用途で欠くことのできない溶剤として利用されている。