プライムポリマーは10月4日、ポリエチレン・ポリプロピレンについて2021年10月21日納入分より15円/kg以上の価格改定を実施すると発表した。
対象製品は同社ポリエチレン(HDPE、LLDPE)と同社ポリプロピレン(PP)で、価格改定幅は現行価格対比で15円/kg以上となる。
原油価格は新型コロナワクチン普及による景気回復への期待を背景に上昇に転じている。またOPECプラスによる協調減産の継続に加え、北米原油設備のハリケーン被害による減産の長期化も重なり、同社の主原料である国産ナフサ価格も2021年10~12月期基準価格は6万円/klを超える水準で推移すると見込まれる。
同社は、厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに懸命に取り組んでいるが、このようなコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなるため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。なお同社は、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は修正の可能性があるとしている。