噴霧場所が見える機能付与 積水化学のウイルス除去スプレー

2021年10月07日

ゴムタイムス社

 積水化学工業は10月5日、同社の100%子会社である積水マテリアルソリューションズが、ウイルス除去・除菌スプレー「ナウケアプラス(内容量420mL、20L)」を11月1日に発売すると発表した。希望小売価格は420mLが2980円(税抜)、20Lはオープン価格。

 同社は、2017年10月にナウケアシリーズの第1弾として「ナウケアウイルス除去(エンベロープ有)エアゾールスプレー(容量100mL)」を発売後、2018年6月に第2弾として、ウイルス除去機能を最大1か月効果持続にパワーアップし除菌機能も付与した「ナウケア業務用大容量AS」を発売した。

 発売以来、医療、介護施設やショールーム、受験会場などさまざまな現場で利用されているが、噴霧された場所がわからないため、きちんと噴霧されているか確認できない、次の噴霧時期がわからない、といった声も寄せられていた。

 そこで同社は第3弾として、市販のブラックライトで照らすと噴霧場所が見える機能を加えた「ナウケアプラス」を発売する。着実に効率よくウイルス除去機能を利用できるようになり、新しい生活様式に貢献する。

 ナウケアプラスには、同社が開発した抗ウイルス加工剤「ウィルテイカー」を配合している。ウィルテイカーは、単糖の一種であるノイラミン酸と類似したイオン基を有した物質で、ウイルス(エンベロープ有)を捕捉し、体内の受容体表面への結合を防止する。

 同製品の効果については、外部試験機関による評価試験を行い、①スプレー液噴霧後、短時間の効果発揮(30秒)、②一度のスプレーで対象物に最大1か月間のウイルス除去効果を付与、といった効果を確認している。安全性については、生体安全性の指標のひとつである厚生労働省監修評価試験法およびOECDガイドラインに基づく国際的な評価試験法に準拠した安全性試験を第三者実施機関にて実施し、各種安全性を確認している。

 同製品は、同社の代理店などを通じて事業者向けに販売される。

ブラックライトで噴霧場所が見える

ブラックライトで噴霧場所が見える

ナウケアの仕組み

ナウケアの仕組み

 

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