AIタイヤ点検ツール導入 住友ゴムが全国安全点検で

2021年10月08日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は10月7日、全国のタイヤセレクト直営店で8日から24日に実施する「ダンロップ全国タイヤ安全点検」で、プロの点検に加え、AIタイヤ点検ツールを導入すると発表した。

 AIタイヤ点検ツールでは、店舗スタッフがスマートフォンでタイヤを撮影し、AIがタイヤの溝の深さに加え偏摩耗を診断し、3段階で摩耗状態の判定結果を表示する。撮影した画像を見ながら点検結果が確認できるとともに、点検後に渡される「AIタイヤ点検結果カード」のQRコードを読み込むとオンラインでも点検結果を確認することができる。

 「ダンロップ全国タイヤ安全点検」で導入するAIタイヤ点検ツールは、AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行うRidge―iの協力により開発した画像認識AIソフトウェアで、スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤを含む全タイヤの摩耗状態が判定可能となる。スマートフォンのアプリケーションから撮影したタイヤのトレッド部の画像をAIが解析し、主溝の深さの目安に加え、センター摩耗・ショルダー摩耗の様な偏摩耗も高精度に判定する。AIによる摩耗状態の判定は、信号になぞらえて「青色」「黄色」「赤色」の3段階で表示され、店舗スタッフによる目視でのキズやヒビの有無を加え、「問題なし」「ローテーション推奨」「交換が必要」の3段階の点検結果を表示する。

 自動車産業を取り巻く環境が大きく変化する中、同社は「さらに高い安全性能」を実現するためにタイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「Smart Tyre Concept」を掲げている。同社はこれからも安全で事故のない社会づくりに貢献していく。

 

点検結果画面イメージ

点検結果画面イメージ

AIタイヤ点検結果カード

AIタイヤ点検結果カード

 

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