クラレは10月5日、「農業・畜産オンライン展示会2021」を10月5日から11月26日まで開催すると発表した。「化学で育む農業の未来」をテーマに、農業・畜産に関わる同社グループの8事業部門、12製品・開発品を紹介する。入場料無料。
同展示会は、来場者が目当ての製品コーナーにアクセスしやすいように、土づくりや種苗などの「プロセス」、農業・畜産分野でも関心が高い「サステナビリティ」の、2つの観点から検索できる仕組みとなっている。それぞれの製品は、担当者による説明や質感がわかりやすく撮影された動画により製品特長を伝えており、来場者が使用イメージを知る機会となっている。
初出展の開発品「水溶性面ファスナー」は、常温の水で溶解する特性を持つユニークな面ファスナーで、結束バンドに使用した場合、回収や廃棄の手間を省くことができ、農作業時などの作業負荷を低減できる。昨年の展示会で反響が大きかった、殺虫剤を使わず粘着剤でハダニを捕獲する「プルトラップ」、ビニールハウス用遮光・遮熱カーテン「クロスライン」なども出展されている。
また、展示会コンテンツの中には、「持続的な食生産への貢献」を追求するアグリノーム研究所代表・宮内陽介氏による特別コラム「化学を組み込んだ農業の現在と未来とは」が掲載されている。
同社グループは、オンライン展示会による商談機会の創出に注力している。昨年に続き開催する同展示会では、5000人超の来場者を見込んでいる。