NIR分光ソリューション BASFが飼料業界へ導入

2021年10月14日

ゴムタイムス社

 BASFは10月13日、同社のニュートリション&ヘルス事業本部アニマルニュートリションと、同社の完全子会社であるトライナミクスが共同で、トライナミクスのモバイル型近赤外(NIR)分光ソリューションを飼料業界へ導入すると発表した。ポケットサイズのNIR分光ソリューションにより、飼料業界のバリューチェーン全体の利用者が、家畜飼料の成分解析を、迅速かつ高精度にオンサイト(現場)で行うことができる。

 トライナミクスは従来の赤外分光を大幅に縮小化することで、高性能のポケットサイズラボラトリーと言えるソリューションの開発に成功した。同社とトライナミクスとの協力により、トライナミクスがもつ技術を飼料分析の加速化およびシンプル化に用いる。同社がもつ飼料添加物に関する知識と、トライナミクスがもつモバイルNIR分光の専門知識を結集する。

 クラウドベースで小型ポータブルデバイス、スマートフォンアプリ、カスタマーポータルサイトを統合させることで、利用者は飼料サンプルの品質や栄養価に関する分析結果をボタン一つで得ることができる。これにより、飼料の配合および品質管理が強化される。このパートナーシップを通じて、同社のアニマルニュートリションはデジタルソリューションポートフォリオを拡大し、業界の最も複雑な課題に対処するために、飼料添加物を超えたソリューションを提供していく。

 新しいNIRソリューションは、飼料原料から完成飼料に至るまで幅広い飼料サンプルを対象としており、水分、タンパク質、脂肪およびエネルギーなど、質の高い飼料や家畜の健康に不可欠なパラメータの把握に役立つ。

 飼料サンプルはその場で測定することができ、所要時間は1分未満となっている。結果は瞬時にスマートフォンアプリに表示され、さらにトライナミクスのウェブベースのカスタマーポータルサイトにアクセスして評価を行うことができる。

 クラウドを介した継続的なアップデートにより、利用者はハードウェアを交換することなく今後のアプリケーションや機能を利用できるようになる。

 

NIR分光ソリューションを飼料業界へ導入

NIR分光ソリューションを飼料業界へ導入

家畜飼料の成分解析を迅速に行うことができる

家畜飼料の成分解析を迅速に行うことができる

 

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