早川ゴムが処理材の販売開始 浸水やシロアリの侵入を抑制

2021年10月14日

ゴムタイムス社

 早川ゴム(広島県福山市、横田幸治社長)は10月14日、住宅基礎の打継部処理材「もしもレンジャー」の販売を開始したと発表した。
 もしもレンジャーは同社が1967年から製造・販売しているコンクリート打継止水材「スパンシール」の止水技術を応用し、打継部において長年の悩みとなっていたシロアリの侵入を防止することを目標に開発した。 

 具体的には、住宅基礎のコンクリート打継部に設置し、後から施工する立上りコンクリートと、水和反応によって一体化することで打継部の隙間をなくすほか、災害時には床下浸水の浸入経路となる基礎打継部からの浸水を抑制し、普段は防蟻成分を含有することでシロアリの侵入を抑制するといった2役を担う製品となっている。
 近年、豪雨・台風による住宅への浸水被害が甚大化し、風水害の被害棟数は年々増加傾向にある。なお、住宅の床下に水が浸水すると排水から乾燥まで、約1~2週間必要となり、この期間が長くなればなるほど復旧に時間がかかることが予想される。
 同社では、今回販売を開始した「もしもレンジャー」に加え、住宅の建設工事中や床下浸水時に、浸入した水を簡単に抜くことができる住宅基礎水抜き孔システム「ベンソンMBG」を先行販売している。同社では今回販売を開始した住宅基礎の打継部処理材の「もしもレンジャー」と住宅基礎水抜き孔システムの「ベンソンMBG」を組み合わせることで、基礎内への浸水に対し早期復旧が期待できる製品となっており、販売拡大を図っていく計画だ。

施工写真もしもレンジャー(黒い部分)

施工写真ベンソンMBG

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー