ダウ、8件のRPAを締結 年60万t以上のCO2削減

2021年10月18日

ゴムタイムス社

 ダウは10月15日、欧州および南北アメリカにおいて、新たに8件の再生可能エネルギー購入契約(RPA)を締結したことを発表した。新たな契約に基づく電力購入により、年間60万t以上の二酸化炭素排出の削減が見込まれる。

 新たなRPAの締結により、設備投資を伴うことなく、さらに132MWの風力および太陽光発電による電力をコスト競争力のある価格で購入し、合計850MW以上のクリーンエネルギーの調達が可能になる。これにより、再生可能なエネルギー電力購入に関する同社の2025年サステナビリティ目標をはるかに上回ることができる。

 欧州では6件の契約により、スペイン、イギリス、スウェーデン、フランス、ドイツに所在する同社の8カ所の生産拠点において、グリーン電力に100%移行する。他の複数の拠点においても、よりクリーンなエネルギーミックスへ移行すると同時に、信頼性の高い操業を維持する自社発電を補うための再生可能エネルギーを輸入している。

 中南米では、ブラジルのリオグランデ・ド・ノルテ州における新たな風力発電所の建設に向けて、カサ・ドス・ベントスと長期契約を締結した。この契約により、ブラジルのカバングで操業する同社の拠点は、60MWの継続的な再生可能エネルギー調達を確保し、金属ケイ素の生産のために風力発電による電力をコスト競争力のある価格で購入できる。

 北米では、カナダのアルバータ州のキャピタル・パワー社と長期契約を締結し、プレンティス(アルバータ州の同社のポリエチレン生産拠点)における電力需要の約40%をクリーンエネルギーで賄う。キャピタル・パワー社のウィットラ2風力発電所で発電される電力に関して同社が締結したRPAでは、電力網の多様性が考慮されており、アルバータ州の企業および消費者へ再生可能エネルギーへのアクセスを拡大する。

 これらの契約は、同社が2020年に締結した4件のRPAに続くもので、これにより同社は、太陽光および風力発電による電力調達を増加させ、二酸化炭素排出量を22万5000t削減した。

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