タイヤ4社の21年12月期第3四半期連結決算が出そろった。
自動車生産の急回復に伴い、タイヤの販売量も前年同期を大幅に上回り、各社の売上高は前年同期で大幅な増加となった。利益についても販売量の増加や価格MIX、為替差なども後押しして大幅に前年同期を上回った。
◆ブリヂストン
売上収益が2兆4017億5800万円で前期比19・8%増、調整後営業利益は2779億2200万円で同168・0%増、営業利益は2657億7100万円(前年同期は225億4700万円)、四半期利益は1929億400万円(前年同期は400億2600万円の損失)となった。調整後営業利益の増減要因は、数量が870億円、加工費が870億円、売値が420億円、MIXが240億円、その他が332億円、為替が120億円の増益要因となった。一方、原材料が520億円、営業費が500億円、南米通貨が90億円の減益要因となり、合計で2779億円の増益となっている。
地域別では、日本の売上収益は6831億円で同11・4%増、調整後営業利益は549億円で同50・0%増、米州の売上収益は1兆468億円で同23・2%増、調整後営業利益は1474億円で同124・7%増、欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカの売上収益は5075億円で同28・6%増、調整後営業利益は324億円(前年同期は126億円の損失)、中国・アジア・大洋州の売上収益は2762億円で同18・7%増、調整後営業利益は321億円で同98・1%増となった。
◆住友ゴム工業
住友ゴム工業
売上収益は6570億1900万円で前年同期比21・6%増、事業利益は320億7100万円で同306・2%増、営業利益は298億6100万円で同358・7%増、四半期利益は207億2600万円(前年同期は67億9300万円の損失)となった。
事業利益の増益要因はタイヤ事業では、価格が120億円、数量構成他が178億円、直接原価が68億円、為替が40億円の増益要因となった。一方、原材料が181億円、固定費が39億円、経費が30億円の減益要因となり、タイヤ事業では156億円の増益となった。これにスポーツ事業のプラス90億円、産業品他のマイナス4億円を加え、全体で242億円の増益となった。
地域別では、日本の売上収益が2418億円で同196億円増、、事業利益は65億円の損失(前年同期は106億円の損失)、アジアの売上収益は1171億円で同217億円増、事業利益は200億円で同49億円増、その他の売上収益は2981億円で同754億円増、、事業利益は185億円で同151億円増となっている。
◆横浜ゴム
2021年11月29日