三井化学は10月18日、デジタルを活用した革新的な化学素材検索・顧客開拓プラットフォームとして、同社と同業他社の製品情報をワンストップで検索できるインターネットWebサイト「日本の化学素材」を公開したと発表した。
コロナ禍で消費者や顧客が、直接化学メーカーの情報にアクセスすることが難しくなっている状況に対し、同社は同サイトを提供することで、消費者や顧客の化学素材探索コストの低減に貢献する。同時に、自社製品と他社製品も含めた、日本の化学素材を同列に紹介することで、日本の化学業界全体のオンライン顧客開拓支援に貢献する。
インターネット上で、あるテーマで製品やサービスを検索する際は、専門のWebサイトを活用することが通例となっている。一方化学素材領域においては、情報が散逸しており、各社が保有する優れた製品や技術が消費者や顧客に十分に認知されていないという課題を抱えていた。そのため、同社は、自社の有する化学の知見を活用し、良質な化学素材検索専門サイトを開発、提供することとした。
同社は、「日本の化学素材」の名称で、同サイトをインターネット上で一般公開する。利用者は同サイトでキーワードを入力する、または求める用途や特長をリストから選択することで、同社と同業他社がホームページ上で公開している化学素材を一括検索できる。検索結果は同社と同業他社ホームページの製品情報に直接リンクしているため、検索結果をもとに、利用者は当該素材の製造者や販売者に直接アクセスできる。なお、同サイトは無償で利用できる。
同サイトを運営する目的として、同社は、①コロナ禍で、直接化学メーカーの情報にアクセスすることが難しくなっている状況においての、利用者の化学素材探索にかかるコストの低減、②同社と同業他社がインターネット上で発信する情報の露出強化による、日本の化学業界全体のオンライン顧客開拓支援、③同社としての新規顧客の獲得、および知名度の向上、の3つを挙げている。
同社は、不確実性が増す環境下において、DXを通じ、社会課題解決に対するソリューションを提供していくとしている。