朝日ラバーは10月19日、同社が経済産業省の新市場創造型標準化制度を利用し、その原案作成から参画し、JIS規格として制定された「照明器具用白色シリコーンインキ塗膜」の標準化に関する活動が、経済産業省の令和3年度産業標準化事業表彰(経済産業大臣表彰)を受賞したと発表した。
同社では、光学事業のうち、LED照明の発光効率向上や大電流化の要求に対応できる製品として、高い耐熱性と耐光性、高反射率の光反射材・レジスト材として「白色シリコーンインキ」を開発し、販売活動を進めている。
同製品の品質の信頼性確保、また類似品との差別化を図りつつ市場への普及を拡大させることを目的とし、JIS規格化に向けて、同社は経済産業省の新市場創造型標準化制度を利用し、標準化活用支援パートナー機関として武蔵野銀行の支援を得て、2018年8月20日に規格制定されている。
今回の受賞においては、規格化にあたり、関連する多様な企業、学識を有する大学・研究機関を交えながら、知見が豊富な福島県ハイテクプラザと連携し、試験条件、規格の検証を行ってきたことや、標準化活用支援パートナー機関である武蔵野銀行の支援によって、新市場創造型標準化制度を活用した試験方法のJIS化に取り組んだこと、また、セミナー等での事例紹介を通して、新市場創造型標準化制度の広報や普及に取り組んできた活動が評価された。
同社の「白色シリコーンインキ」は、高い光反射率と高い信頼性により長期間白色度を保持する塗膜を形成し、また、樹脂基板など塗工部材の光劣化を抑えることから、LED照明器具の明るさ向上、省エネルギー化、長寿命に貢献する。現在では独自の技術を応用した紫外線反射塗膜を開発し、紫外線殺菌機器の反射材などへの応用展開を進めている。