住友理工は10月20日、スマートラバー(SR)を用いたセンサー「SRセンサ」から取得したバイタルデータ(体動データに基づく、心拍や呼吸データなど)をクラウドサーバー上で共有するサービス「モニライフ・プラットフォーム」のβ版を公開したと発表した。
この公開に合わせ、同社は、幕張メッセで10月27日から開催される「第4回5G/IoT通信展」にGENECH DATA SOLUTIONSと共同で出展する。
今回、同社が開発したクラウドサービス「モニライフ・プラットフォーム」(β版)は、SRセンサで取得したバイタルデータをクラウドサーバーに上げ、解析結果のダウンロードやWeb API連携が可能となっている。同社と立命館大学理工学部岡田志麻准教授との共同研究により、従来の心拍、呼吸データの取得(推定)に加えて、独自のアルゴリズムで「睡眠の質」や睡眠状態も測定することができる。
覚醒状態からノンレム睡眠へのステージ遷移のほか、入眠潜時(覚醒状態から眠りに入るまでの所要時間)、睡眠効率(就床時間に対する睡眠時間の割合)なども表示可能となっている。アルゴリズムについては、機械学習などにより睡眠の状態推定の精度を上げるとともに、ストレスなどさまざまな状態を推定できるようにバージョンアップしていく計画で、Web APIによるオープンイノベーションで日々の睡眠状態や健康状態を「見える化」することや、遠隔医療・介護見守りへの展開も可能となる。
「モニライフ・プラットフォーム」は、同社とGENECH DATA SOLUTIONSとの共同開発製品であり、「5G/IoT通信展」にも共同で出展される。同展示会では、体動センサを展示し、実際に測定してもらうことで、モニライフ・プラットフォームで解析した結果を見ることが可能となる。
なお、同社はモニライフ・プラットフォームの公開に合わせて、SRセンサを応用した同社の製品「体動センサ」「ドライバーモニタリングシステム」のリニューアルおよび名称の変更を進めている。