宇部興産、通期業績予想 経常・純利益は下方修正

2021年10月26日

ゴムタイムス社

 宇部興産は10月22日、21年5月12 日に公表した22年3月期第2四半期業績および22 年3月期通期業績業績予想を修正すると発表した。22年3月期第2四半期業績予想については、売上高は3065億円(前回発表予想(以下同)2700億円、増減率13・5%増)、営業利益は190億円(同135億円、増減率40・7%増)、経常利益は178億円(同115億円、増減率54・8%増)、四半期純利益は95億円(同55億円、増減率72・7%増)を見込んでいる。売上高は海外経済の回復を背景に化学品の需要が好調に推移したことや、ナイロン・合成ゴムなどの価格上昇により、前回予想を上回る見込み。営業利益、経常利益、四半期純利益は、石炭価格等の上昇によるコスト増はあるものの、化学セグメントでの利益の上振れにより、前回予想を上回る見込みとなった。
 22 年3月期通期業績予想は、売上高は6350億円(同5700億円、増減率11・4%増)、営業利益は390億円(同370億円、増減率5・4%増)、経常利益は335億円(同345億円、増減率2・9%減)、当期純利益は195億円(同210億円、増減率7・1%減)を見込む。
 売上高はナイロン・合成ゴムなど化学品の需要堅調及び石炭価格上昇の影響により、前回予想を上回ると予想した。営業利益は、石炭価格上昇の影響はあるが、化学品の需要が引き続き堅調に推移し、前回予想を上回るものの、経常利益、当期純利益は、セメント販売・物流のコストアップやセメント事業などの統合に伴う準備費用増など持分法投資損益の悪化の影響が大きく、前回予想を下回る見通し。

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