信越ポリマーの22年3月期第2四半期連結決算は、売上高が437億1900万円で前年同期比22・1%増、営業利益は45億8200万円で同69・4%増、経常利益は47億400万円で同60・7%増、四半期純利益は34億8900万円で同62・2%増となった。
セグメントのうち、精密成形品事業は、売上高が195億2500万円で同17・1%増、営業利益は33億8100万円で同32・4%増。半導体関連容器やキャリアテープ関連製品の順調な出荷が続き、全体として売上は前年を上回った。半導体関連容器は、半導体業界の旺盛な需要を背景に300mmウエハー用出荷容器などの出荷が好調に推移し、売上を大幅に伸ばした。OA機器用部品は、主力のレーザープリンター用ローラの出荷が回復し、売上は堅調に推移した。キャリアテープ関連製品は、自動車用及びスマートフォン用の電子部品需要が好調を維持し、売上を大幅に伸ばした。シリコーンゴム成形品は、主力のメディカル関連製品の出荷が伸び悩み、売上は横ばいだった。
住環境・生活資材事業は、売上高が96億8300万円で同14・7%増、営業利益は3億6300万円で同306・0%増。塩ビ関連製品の市場環境が非常に厳しい中、価格改定や生産効率化に努め、新規事業製品の拡販を推し進め、食品包装資材、自動車関連の素材系製品の需要回復を受けて、全体として売上は前年を上回った。機能性コンパウンドは、ロボットケーブル用途及び自動車用途の需要が回復したことに加え、新規顧客への拡販が進み、売上が大幅に伸びた 。
通期予想の修正はなく、売上高は860億円で前期比11・8%増、営業利益は88億円で同21・9%増、経常利益は90億円で同28・2%増、当期純利益は64億円で同41・1%増を見込んでいる。
2021年10月28日