住友化学の2022年3月期第2四半期決算は売上収益が1兆3252億1000万円で前年同期比26・6%増、コア営業利益は1488億9700万円で同178・4%増、営業利益は1442億7200万円で同187・5%増、四半期利益は1078億1000万円で同655・5%増となった。
セグメント別では、石油化学の売上収益は39495億8500万円で同64・0%増、コア営業利益は420億4300万円(前年同期は312億8300万円の損失)だった。石油化学品や合成樹脂、合繊原料は需要の回復や原料価格の上昇等を背景に市況が上昇し、また交易条件も改善した。
エネルギー・機能材料の売上収益は1484億7700万円で同34・8%増、コア営業利益は125億7300万円で同163・6%増となった。リチウムイオン二次電池用セパレータは出荷が堅調に推移した。また、アルミニウムの市況や正極材料の原料金属の市況が上昇したことから、販売価格が上昇した。
情報電子化学の売上収益は2276億5600万円で同6・8%増、コア営業利益は295億2400万円で同33・4%増となった。半導体プロセス材料である高純度ケミカルやフォトレジストは需要の伸長に伴い出荷が増加した。また、前連結会計年度から続く巣ごもり需要や在宅勤務需要を背景に、ディスプレイ関連材料の出荷が増加した。
22年3月期通期の連結業績予想は前回公表した数値を上方修正した。石油化学での製品市況上昇に伴う交易条件の改善や情報電子科学などでの堅調な出荷をその理由とした。それによると、22年3月期通期の売上収益が2兆7100億円で前期比18・5%増、コア営業利益が2450億円で同66・0%増、営業利益が2250億円で同64・1%増、当期利益が1400億円で同204・1%増を見込んでいる。
2021年10月28日