豊田合成は10月27日、車が歩行者に衝突した際に頭部を守る「歩行者保護エアバッグ」を開発したと発表した。同製品はSUBARUが2021年10月に発表した国内向けのレガシィアウトバックに初めて採用されることも決まった。
同社はこれまでも乗員を保護する各種エアバッグを実用化してきたが、今回初めて歩行者などの交通弱者を保護するエアバッグを市場投入する。日本では、歩行中の交通事故による死亡率が最も高く、主な原因は頭部の損傷となっている。
今回開発した歩行者保護エアバッグは、特に致命傷につながりやすいフロントピラーなどの硬い部位をエアバッグで覆い、その内圧を部位ごとに最適に調整することにより、頭部への衝撃を軽減する。
同社は今後もセーフティシステムの開発に積極的に取り組むことで、安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献していく。
2021年10月28日