ランクセスが提供開始 持続可能な高性能プラ製品群

2021年10月29日

ゴムタイムス社

 独ランクセスは10月28日、プラスチック製造において循環型およびバイオ原料への転換を進め、「デュレタンBLUEBKV60H2・0EF」の提供を開始したと発表した。流動性に優れたこのコンパウンドで使用されている原料の92%が、他の優れた品質のガラス繊維強化プラスチックを上回る持続可能な代替品に置き換えられている。

 新プラスチックグレードは、ランクセスの新製品群「Scopeblue(スコープブルー)」の最初の製品となる。同ブランドでは、50%以上がリサイクルまたはバイオベースの循環型原料からなる製品であることや、従来製品よりもカーボンフットプリントが50%以上削減された製品であることがブランドラベルで示される。

 同社ハイパフォーマンスマテリアルズ(HPM)ビジネスユニットの責任者であるフレデリッケ・ヴァン・バーレ氏は、「カーボンニュートラルな未来は持続可能な製品を使って初めて実現可能になる。これは、デュレタンブルーブランドの下でランクセスが販売する最初の製品であり、サーキュラーエコノミー(循環経済)のための真のソリューションを表している。このコンパウンドは、持続可能な原料から作られた認証に基づくプレミアムな製品となっている」と述べている。

 また同社は、ISCC(国際持続可能性カーボン認証)Plus認証のマスバランス法を用いて計算したガラス廃棄物から作られた再生繊維をそれぞれ重量比で30%、35%および60%含有するポリアミド6コンパウンドである「デュレタンECOBKV30H2・0」「デュレタンECOBKV35H2・0」「デュレタンECOBKV60XF」を発表した。顧客の要求に対応し、ポリアミド6および66をベースとするコンパウンドの含有量をさらに増加するため、同製品群を過去数カ月にわたって拡張してきた。同社はさらに、リサイクルしたガラス繊維を、「ポカン(Pocan)」ブランドのポリブチレンテレフタレート(PBT)コンパウンドの機械的補強にも使用する。初期製品として「ポカンECOB3235」と難燃性「ポカンECOB4239」があり、それぞれ認証されたマスバランス法で算出した再生ガラス繊維重量比30%を含有している。

 

「デュレタンBLUEBKV60H2・0EF」を提供開始

「デュレタンBLUEBKV60H2・0EF」を提供開始

 

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