増販効果で利益大幅増に 豊田合成の4~9月期

2021年11月01日

ゴムタイムス社

 豊田合成の2022年3月期第2四半期決算は、売上収益が3873億6300万円で同25・2%増、営業利益が129億9100万円で同187・8%増、税引前利益が133億3000万円で同256・8%増、四半期利益は101億3700万円で同158・2%増となった。
 売上収益は、日本や米州、中国等における半導体不足による減販影響はあったものの、全体では前期の新型コロナウイルスによる減産からの生産回復等により増収となった。利益は、市況の悪化や前期における政府補助金の反動はあったものの、前期のコロナからの回復による増販効果に加え合理化の努力もあり増益となった。
 セグメント別では、日本の売上収益は 1951億円で同26・8%増となった。セグメント利益は60億円(同四半期はセグメント損失15億円)となった。利益は、生産回復による増販効果等が寄与した。
 米州の売上収益は1132億円で同31・2%増、セグメント利益は25億円で同22・1%減となった。
 アジアは売上収益は967億円で同15・9%増、セグメント利益は25億円で同22・1%減となった。
 欧州・アフリカの売上収益は129億円で同35.5%増となった。利益は生産回復による増販効果等により、セグメント損失は2億円(前年同四半期のセグメント損失16億円)となり、赤字幅は縮小した。
 なお、22年3月期の業績予想は下方修正した。主要顧客の減産による影響などにより、売上収益・利益とも前回に公表した数値を下回ったことによる。それによると、22年3月期の売上収益は8300億円(前回公表8400億円、増減率1・2%減)、営業利益は430億円(同530億円、増減率18・9%減)、税引前利益は435億円(同535億円、増減率18・7%減)、当期利益は270億円(同300億円、増減率10・0%減)を見込んでいる。

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