豊田合成は10月29日、名古屋市のポートメッセなごやで11月10日から4日間開催される「メッセナゴヤ2021」に出展すると発表した。
今回の展示会では、CASE・MaaSやカーボンニュートラルへの対応を通じて社会課題の解決に貢献する同社の姿を紹介するため、バイオ素材やLEDなどを用いて環境に優しく、快適な内装を提案する「小型EVコンセプト」や、「歩行者保護エアバッグ」などを展示する。また、カーボンニュートラルの取り組み事例として、ゴム製品の生産時に発生する廃棄ゴムを原材料に戻して再利用し、廃棄物・CO2排出の低減につなげる同社独自のリサイクル技術を映像などで紹介する。
「小型EVコンセプト」は、乗員を包み込むように冷暖房を送風し、快適な室内空間を実現するパーソナル空調などを搭載している。また、UV―Cで荷物を除菌する機能を搭載するなど、配送にも活用でき、物流課題の解決にも貢献する。
「歩行者保護エアバッグ」は、歩行者との衝突時に車のフロントピラーなどの硬い部位をエアバッグが覆い、頭部への衝撃を軽減する。2021年10月に発表されたSUBARUの国内向けレガシィアウトバックに搭載される。
「ゴムのリサイクル技術」では、「脱硫再生」「金属分離」など、同社独自技術を用いた森町工場(静岡県周智郡)のゴム製品(ウェザストリップ)のリサイクル工程の小型模型を展示する。
同展示会では他にも、エアバッグなどの生産時の端材を活用したリサイクル商品Re―S商品や、同社製のUV―C深紫外線LEDを用いた除菌関連商品の販売も行う。