東ソーの22年3月期第2四半期連結決算は、売上高が4285億1500万円で前年同期比30・5%増、営業利益は653億2200万円で同270・2%増、経常利益は689億5400万円で同283・6%増、四半期純利益は460億3100万円で同293・0%増となった。
売上高は、ナフサ等の原燃料価格及び海外製品市況の上昇による販売価格の上昇に加え、需要の回復による販売数量の増加により増収。営業利益は、販売価格の上昇が原燃料高の影響を上回り交易条件が改善し大幅な増益となった。
セグメントのうち、石油化学事業の売上高は877億円で同58・2%増、営業利益は86億円(前年同期は5億円の損失)となった。このうち、クロロプレンゴムは、需要回復に伴いアジア向けを中心に輸出が増加した。ポリエチレン樹脂は、需要回復に伴い国内輸出ともに出荷が増加。また、ナフサ価格及び海外市況の上昇を反映して製品価格が上昇した。
なお、22年3月期通期業績予想の修正を発表した。それによると、売上高は8900億円(前回予想8200億円、増減率8・5%増)、営業利益は1160億円(同1060億円、増減率9・4%増)、経常利益は1210億円(同1090億円、増減率11・0%増)、当期純利益は800億円(同710億円、増減率12・7%増)を見込んでいる。
修正理由としては、主にクロル・アルカリ事業における主要製品の海外市況上昇の影響がナフサや石炭などの原燃料価格の上昇の影響を上回ることで、売上高・利益ついて前回8月3日に公表した予想を上回る見込みとした。
2021年11月04日