機能商品の営業益は8割増 三菱ケミカルHDの4~9月

2021年11月04日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルホールディングスの22年3月期第2四半期業績は、売上収益が1兆8850億9500万円で前年同期比25・3%増、コア営業利益は156億1400万円で同185・8%増、営業利益は1531億3700万円(前年同期は281億2600万円の損失)、四半期利益は851億6600万円(前年同期は496億8700万円の損失)となった。
 機能商品セグメントは、売上収益が5666億7800万円で同23・2%増、コア営業利益は458億3600万円で同83・5%増となった。同セグメントのうち、ポリマーズ&コンパウンズサブセグメントは、自動車向け等の販売数量が増加したことに加え、ポリマーズの一部製品において市況が上昇したことにより、売上収益は増加した。フィルムズ&モールディングマテリアルズサブセグメントは、需要回復に伴いモールディングマテリアルズの自動車向け等を中心に販売数量が増加したことに加え、フィルムズのディスプレイ向け光学用途等が好調に推移し、売上収益は増加した。アドバンストソリューションズサブセグメントは、経済活動の回復に伴い販売数量が増加したことなどで、売上収益は増加した。
 ケミカルズセグメントは、売上収益が5939億4300万円で同53・7%増、コア営業利益は621億6800万円(前年同期は181億900万円の損失)となった。MMAサブセグメントは、MMAモノマーなどの市況が上昇したことにより、売上収益は増加。石化サブセグメントは、原料価格の上昇等に伴い販売価格が上昇したことに加え、エチレンセンターの定修の影響が縮小したことや需要回復により販売数量が増加し、売上収益は増加した。
 なお、22年3月期通期業績は5月12 日に公表した数値を修正した。修正理由は、主にケミカルズなどで市況が想定を上回って推移していることや、結晶質アルミナ繊維事業の譲渡に伴い約540億円の利益を見込んでいることを踏まえ、売上収益及び各利益段階で前回発表予想数値を上回る見込みとなったとしている。
 それによると、22年3月期通期業績予想は、売上収益は3兆8860億円(前回予想3兆6600億円、増減率6・2%増)、コア営業利益は3000億円(同2300億円、増減率30・4%増)、当期利益は1920億円(同970億円、増減率97・9%増)を見込んでいる。

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