豊田合成、９作品を出品　からくり改善くふう展

　豊田合成は11月１日、11月８日から12日まで開催される「第26回からくり改善くふう展オンライン２０２１」にグループ会社などと共に出展すると発表した。

　同展示会は、歯車やバネなどのシンプルな機構の「からくり」を用いて、費用をかけずに製造現場での「ムリ・ムダ・ムラ」を減らした改善事例を紹介する場として、日本プラントメンテナンス協会が１９９４年から、毎年開催している。

　同社グループは、トヨタ生産方式に則った、作業がしやすく働く人にやさしい工程づくりの一環として、からくり改善活動に取り組んでいる。同展示会には２０１０年から毎年出展しており、２０１１年には最上位の「最優秀からくり改善賞」を受賞した。今年は計９作品を出品する。

　同社の出品内容は、「ホグレマス」（コンベアと傾斜を利用して、ロボットが部品を取りやすいように、部品同士の絡まりをほぐす治具）、「ロック解除が楽々　増やストローク」（台車のロック解除が確実にできるよう改良した治具）、「レバーで安全　ガッチリクランプ」（レバーを下ろすと金型の上下を固定している４ヵ所の締め具が同時に脱着できる。ムダな歩行ロス減）、「水平がマスト！」（やじろべえを利用し、フォークリフトのマストの水平状態を運転手が一目で確認できる）の４作品となっている。

　グループ会社などからは、中勢ゴムが「魔法のじゅうたん」（シリンダーなどを活用し、塗装乾燥中の製品を順に自動搬送する治具）、海洋ゴムが「カムバック！ＢＯＲＵＴＯ」（傾斜と振動、隙間を利用し、４種のボルトを自動選別する治具）、豊田合成日乃出が「マジック『ピン』」（手作業によるシート張り作業を自動化した治具）、ティージーオプシードが「ヒモートドア」（ドアの前でひもを引くとワイヤー巻き付け機が作動し、扉が自動で開く）、鈴木化学工業所が「お結び！コロリンコ」（生産設備のシリンダーの動きを利用し、組付け完成品のはね出しを改善）を出品する。