東海カーボンの2021年12月期第3四半期連結決算は、売上高は1850億9500万円で前年同期比28・0%増、営業利益は176億6900万円で同137・9%増、経常利益は175億4700万円で同183・9%増、四半期純利益は95億5900万円で同818・6%増となった。
セグメント別では、カーボンブラック事業は、売上高が722億6200万円で同43・4%増、営業利益は66億8400万円で同931・1%増となった。米国南部で発生した大寒波により米国生産拠点の販売が一時低下したものの、中国の自動車生産の急回復や世界的なタイヤ及び自動車部品産業の需要回復もあり、全生産拠点の販売量は前年同期比で増加した。また稼働率の上昇に伴う原価率の改善及び原料油価格の上昇に伴う売価の調整等により営業利益も前年同期比で増加した。
黒鉛電極事業は、売上高が283億9800万円で同6・2%減、営業損失は1億8800万円となった(前年同期は3億1800万円の営業利益)。
世界の粗鋼生産は順調に回復しており、これに合わせて黒鉛電極市況反転の兆しも見られるものの、対面業界との比較では市況回復は遅れており、エネルギーや資材価格上昇も相俟り、減収減益となった。
ファインカーボン事業は、売上高285億5100万円、同21・1%増、営業利益は70億1600万円、同40・2%増となった。
通期業績予想については、売上高は2509億円で前期比24・5%増、営業利益は236億円で同200・3%増、経常利益は226億円で同260・9%増、当期純利益は120億円を見込む。