タキロンシーアイの2022年3月期第2四半期連結決算は、売上高は704億1700万円で同9・7%増、営業利益は47億9200万円で同30・4%増、経常利益は49億9800万円で同32・1%増、四半期純利益は34億8000万円で同66・8%増となった。
建築資材事業セグメントの売上高は223億8000万円で同11・5%増、営業利益は13億6600万円で同53・2%増。
ホームセンター向けの販売において前年の巣籠り需要の反動があったが、新設住宅着工戸数の回復と原材料及び物流費の高騰による製品値上げ前の駆け込み需要により増収となった。床・建装事業は、床部門においてコロナ禍の影響により延期されていた物件の受注増により増収となった。建装部門も、国内の建築物件向けはコロナ禍の影響から回復途上にあるが、海外市場における回復が進んだため、前年同期と比較して伸長し事業全体として大幅な増収となった。
環境資材事業セグメントの売上高は261億9400万円で同2・7%増、営業利益は6億7100万円で同12・0%減となった。
高機能材事業の売上高は105億8900万円で同30・7%増、営業利益は17億5300万円で同173・9%増となった。
同事業は、半導体市場の成長による半導体製造装置メーカーの好業績を背景に、装置向けの工業用プレート、エンプラ材の販売が引き続き高い水準を維持した。また、半導体パッケージ基板用部材向けのナノ材料販売も伸長した。世界的に新型コロナワクチン接種が進み、先進国を中心とした活動規制の段階的な緩和から消費活動の改善もみられ、眼鏡フレーム用アセテート板の販売が増加した。また、民生用機器向けを中心にマイクロモータの販売も堅調に推移した。
機能フィルム事業の売上高は110億4900万円で同6・9%増、営業利益は10億9600万円で同8・3%減。ボンセット事業は、シュリンクフィルムが国内販売および欧米市場において堅調に推移した。サンジップ事業は、ジッパーテープが日本国内、アジア、欧州を中心に食品、ペットフードおよびアパレル関係で好調に推移し増収となった。
通期の連結業績予想は、売上高が1400億円で 前期比4・1%増、営業利益は80億円で同6・0%減、経常利益は82億円で同6・9%減、当期純利益は55億円で同3・1%増を見込んでいる。