化成品好調で増収増益 三洋貿易の21年9月期

2021年11月08日

ゴムタイムス社

 三洋貿易の21年9月期連結業績は、売上高が897億8800万円で前連結会計年度比18・0%増、営業利益は55億600万円で同14・9%増、経常利益は61億9000万円で同17・4%増、当期純利益は42億5600万円で同41・3%増となった。
 セグメント別では、化成品は、売上高が315億3400万円で同14・5%増、セグメント利益は20億1700万円で同56・9%増。ゴム関連商品は、商品の供給逼迫と仕入価格高騰が顕在化したものの、自動車向けや家電・情報機器向けの合成ゴムや副資材の販売は堅調に推移した。化学品関連商品では、近年取り組んできた新規商材の拡販が進み、主力の塗料・インキ向け原材料輸入販売に加え電材輸出やフィルム関連商材輸出等が好調だった。
 機械資材は、売上高が334億1400万円で同10・7%増、セグメント利益は36億6500万円で同7・7%増。産業資材関連商品は、期末にかけて、半導体・部品不足による自動車メーカーの生産調整の影響を受けたが、通期では自動車生産が回復し好調で。機械・環境関連商品は、飼料加工機器関連では本体および消耗部品・保守サービスが好調に推移し、木質バイオマス関連事業では大型案件の計上もあり好調だった。科学機器関連商品は、元素分析、耐候性試験機が堅調に推移した。
 海外現地法人は、売上高が246億8900万円で前年同期比35・4%増、セグメント利益は9億7800万円で同16・5%増だった。
 22年9月期の通期連結業績予想は、売上高は940億円で前期比4・7%増、営業利益は58億円で同5・3%増、経常利益は63億円で同1・8%増、当期純利益は42億円で同1・3%減を見込んでいる。

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