JSRは11月8日、2022年3月期第2四半期の決算説明会を実施し、宮崎秀樹取締役常務執行役員が決算説明を行った。IFRS基準による連結売上収益は1682億1400万円で同20・8%増、コア営業利益は230億7700万円で同38・5%増、営業利益は228億8800万円で同60・9%増、四半期利益は175億4200万円(前年同期は6億7600万円の損失)だった。
宮崎取締役は21年度上期業績について「デジタルソリューション、ライフサイエンス、合成樹脂の各セグメントとも売上高・利益とも当初計画を上回って進捗し、対前年でも高い伸び率を示した」と説明した。業績好調を受け、21年度通期業績予想の売上収益は3465億円(前回公表285億円増)、コア営業利益は525億円(同95億円増)へ上方修正した。
セグメント別では、デジタルソリューション事業の売上収益は806億900万円で同9・3%増、コア営業利益は195億8900万円で同15・7%増となった。半導体材料は半導体市場の好調を背景に、既存製品の販売拡大に加え、新規のEUVレジストも好調に推移した。
ライフサイエンス事業の売上収益は336億9200万円で同28・8%増、コア営業利益は19億4500万円で同20・5%増。バイオ医薬品の開発・製造受託事業や医薬品の開発受託事業が好調で売上は大幅に増加した。
合成樹脂事業部門の売上収益は477億8200万円で同46・6%増、コア営業利益は34億5500万円で同431・4%増となった。
今年5月にENEOSへの事業譲渡を発表し非継続事業となったエラストマー事業は、売上収益が859億円で同56・5%増、コア営業利益(相当)は56億円(前年同期127億円の損失)となった。エラストマー事業は
2021年11月09日