需要回復で増収増益 ダイセルの4~9月期

2021年11月09日

ゴムタイムス社

 ダイセルの22年3月期第2四半期連結決算は売上高は2248億1700万円で前年同期比28・2%増、営業利益は272億5900万円で同199・3%増、経常利益は298億3500万円で同193・5%増、四半期純利益は220億4600万円で同573・6%増となった。
 セグメント別にみると、エンジニアリングプラスチック事業の売上高は、1043億9100万円で同39・8%増、営業利益は151億700万円で同83・6%増となった。
 ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマーなどポリプラスチックスの事業は、自動車、スマートフォンなどの需要回復により販売数量が増加したことや、販売価格の是正などにより、増収となった。ABS樹脂、エンプラアロイ樹脂、フィルム、水溶性高分子などダイセルミライズの事業は、需要の回復によりコンパウンド樹脂や水溶性高分子の販売数量が増加したことなどにより、増収となった。
 マテリアル事業の売上高は580億4900万円で同17・8%増、営業利益は116億4600万円で同55・6%増となった。
 酢酸は、会計基準の変更による減収要因があったものの、市況の上昇により増収となった。酢酸誘導体は、酢酸市況の上昇などにより増収となった。アセテート・トウは、会計基準の変更により、販売数量、売上高ともに微減となった。カプロラクトン誘導体やエポキシ化合物などは、自動車塗料、電子材料用途などの需要回復により販売数量が増加し、増収となった。
 通期の連結業績予想については、直近に公表した業績予想から修正し、売上高は4480億円で前期比13・8%増、営業利益は380億円で同19・8%増、経常利益は420億円で同21・1%増、当期純利益は240億円で同21・7%増を見込んでいる。

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