各段階利益で過去最高 大阪ソーダの4~9月期

2021年11月09日

ゴムタイムス社

 大阪ソーダの22年3月期第2四半期連結決算は、売上高が421億5700万円、営業利益は56億9400万円で前年同期比62・8%増、経常利益は61億5800万円で同66・5%増、四半期純利益は44億2100万円で同78・7%増。収益認識会計基準等を適用したことによる売上高の減収影響が122億6600万円あり、実質的には増収となった。各段階利益は、第2四半期連結累計期間として過去最高となった。
 セグメントのうち、機能化学品は、売上高が218億で同17・0%増だった。合成ゴム関連では、エピクロルヒドリンゴムは、自動車用途およびOA用途向けの世界的な需要回復に伴い、売上高は増加した。アクリルゴムは国内外で新規採用が進み、特に中国、東南アジア向けを中心に売上高は増加した。ダップ樹脂は、国内では巣ごもり需要の継続により電子材料用途の販売が増加し、海外では中国をはじめとしたアジアや米国向けの輸出が堅調に推移したため、売上高は増加した。アリルエーテル類は、旺盛なシランカップリング剤用途の需要増を背景に、国内および中国向けで拡販が進み、売上高は増加した。医薬品精製材料は、欧米並びにアジア向けの糖尿病治療薬用途等の需要が拡大し、売上高は増加した。医薬品原薬・中間体は、抗がん剤原薬・中間体、血流改善薬中間体および不眠症治療薬中間体の販売が拡大したため、売上高は増加した。
 通期の連結業績予想は、売上高が820億円、営業利益は107億円で同28・3%増、経常利益は114億円で同29・0%増、当期純利益は80億円で同32・2%増を見込んでいる。

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