三ツ星ベルトの22年3月期第2四半期決算は、売上高が370億6800万円で同21・7%増、営業利益は39億9800万円で同104・1%増、経常利益は44億3900万円で同93・3%増、四半期純利益は29億1700万円で同82・3%増となった。
セグメント別に見ると、国内ベルト事業の売上高は139億1800万円で同17・2%増、営業利益は37億8700万円で同85・9%増となった。自動車用ベルトは、半導体不足による顧客の生産調整があったが、生産回復に伴い組み込みライン用の売上高が増加するとともに、補修市場向けも増加した。
一般産業用ベルトは、射出成形機や工作機械、ロボット業界向けの販売が好調に推移するとともに、農業機械向けも政府補助金の効果により売上高が増加した。
搬送ベルトは食品業界や物流業界の回復に伴い、同市場向けの売上高が増加した。合成樹脂素材の売上高も増加した。
海外ベルト事業の売上高は179億3100万円で同33・9%増、営業利益は18億7100万円で同70・0%増となった。海外ベルト事業でも、コロナ影響が大きかった前年同期と比較して、アジアや欧米のいずれの地域でも売上高が大きく回復した。自動車用ベルトは、米国ではスノーモービルや多用途四輪車向けの需要が大幅に回復し、東南アジア・中国においても二輪車用の売上高が増加した。また、四輪車用は半導体不足の影響はあったが、前年同期を上回った。
一般産業用ベルトはアジアや欧州で補修市場の拡販により売上高が増加した。また、OA機器用ベルトもユーザの生産回復に伴い売上が増加した。
建設資材事業の売上高は26億8300万円で同5・3%減、営業利益は9900万円で同38・2%減となった。 その他の売上高は25億3400万円で同7・3%増、営業利益は9200万円で同期比634・6%増となった。 2022年3月期通期業績は当初予想から変更なく、売上高は700億円で前期比7・9%増、営業利益は73億円で同46・9%増、経常利益は73億円で同26・8%増、当期純利益は53億円で同30・3%増を見込んでいる。
2021年11月10日