シール事業は大幅な利益改善 NOKの4~9月期

2021年11月11日

ゴムタイムス社

 NOKの22年3月期第2四半期連結決算は、売上高が3243億6800万円で前年同期比27・1%増、営業利益は148億6800万円(前年同期は86億1200万円の損失)、経常利益は218億3000万円(前年同期は86億6400万円の損失)、四半期純利益は130億100万円(前年同期は104億6400万円の損失)となった。
 シール事業の売上高は1653億4200万円で同34・4%増、営業利益は182億5700万円(前年同期は8億5400万円の営業損失)。自動車向けは半導体等の部品供給不足の長期化に加え、東南アジア地域でのコロナ拡大の影響はあるが、需要の回復幅が大きく販売は増加した。一般産業機械向けも建設機械、工作機械、ロボットなどの市場が好調を維持し、販売は増加した。
 電子部品事業の売上高は1460億9600万円で同19・3%増、営業利益は39億9500万円の損失(前年同期は71億7600万円の営業損失)となった。半導体などの部品供給不足による減産の影響が一部にあるが、需要回復で自動車向け、高機能スマートフォン向けの販売が増加した。
 ロール事業等のその他事業の売上高は129億3000万円で同32・3%増となった。営業利益は6億100万円(前年同期は6億900万円の損失)となった。ロール事業はコロナ影響で落ち込んでいた複合機および補修用部品の需要が回復傾向にあり、販売は増加した。特殊潤滑剤事業は自動車向けが好調に推移し、販売が増加した。
 2022年3月期の通期業績予想は、売上高は前回発表から上方修正する一方、営業利益、経常利益、当期純利益は前回発表から下方修正した。それによると、売上高は6733億円(前回発表は6600億円、増減率2・0%増)、営業利益は290億円(同330億円、増減率12・1%減)、経常利益は375億円(同400億円、増減率6・2%減)、当期純利益は205億円(同240億円、増減率14・6%減)を見込んでいる。
 

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