全事業セグメントで増収増益 カネカの4~9月期決算

2021年11月11日

ゴムタイムス社

 カネカの22年3月期第2四半期連結決算は、売上高が3302億6700万円で前年同期比23・8%増、営業利益は230億1500万円で同227・2%増、経常利益は208億9100万円で同420・0%増、四半期純利益は147億6600万円で同496・2%増となった。
 セグメントのうち、マテリアル・ソリューションズ・ユニットは、売上高が1409億円で同34・8%増、営業利益は180億円で同143・6%増。Vinyls and Chlor―Alkaliでは、PVCはアジア市場の需要が旺盛だった。苛性ソーダは海外市況が上昇した。MODは、欧米の建築用途は好調で、世界的に非塩ビ用途(自動車、PC、家電)が拡大した。MSは、ニューフロンティアアジアの拡販が加速し、欧米を含むグローバルで需要が拡大した。新規事業では、生分解性ポリマー「Green Planet」の新規採用が拡大した。
 クオリティ・オブ・ライフ・ソリューションズ・ユニットは、売上高が827億円で同30・0%増、営業利益は93億円で同137・3%増。Foam&Residential Techsでは、EPS、KLFは販売堅調も、原材料高騰の影響を受けた。EPOは自動車需要の回復が遅れた。PV&Energy managementでは、再生可能エネルギーの普及促進が活発化した。また、高効率太陽電池の販売が拡大した。E&I Technologyでは、スマホや有機ELディスプレイ用ポリイミド製品、大型TV向けアクリルフィルム用樹脂で販売が好調となった。Performance Fibersでは、アフリカ向け頭髪製品の販売好調に加え、難燃資材向けも堅調に推移した。
 通期の連結業績予想は前回発表から予想を変更し、売上高ならび利益面も上方修正した。売上高は6600億円(前回発表6200億円、増減率6・5%増)、営業利益は420億円(同370億円、増減率13・5%増)、経常利益は365億円(同325億円、増減率12・3%増)、当期純利益は240億円(同220億円、増減率9・1%増)を見込んでいる。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー