日精エー・エス・ビー機械の2021年9月期連結決算は、売上高については358億9000万円で前期比131・7%増、営業利益は87億3500万円で同180・1%増、経常利益は95億7600万円で同205・1%増、当期純利益も66億8000万円で同157・6%増となった。売上高は豊富な受注残高を順調に消化したことで、過去最高を記録。利益面についても大幅な増収が寄与し、売上総利益は165億7700万円で同134・3%増となるなど、いずれも過去最高となった。
米州では、消毒液や生活必需品等の容器需要の高まりを受け、北米を中心に堅調な引き合いが続き、受注の消化に努めた結果、地域全体の売上高は118億7100万円で同146・3%増となった。セグメント利益も、増収が寄与し19億6600万円で同156・4%増となった。
欧州では各国でのコロナ禍への対応が地域により異なり、一部の地域では引き合いに不透明感があるものの、中小型機を中心に出荷を進めた結果、地域全体の売上高は74億1600万円で同128・5%増となった。セグメント利益も、増収効果に加え、展示会費用の減少等により9億8000万円で同129・0%となった。
南・西アジアでは、一部新興国において変異株感染が拡大し、経済への影響を与えているものの、インドを中心に中小型機の引き合いが堅調に推移し、受注の消化に努めた結果、地域全体の売上高は105億8500万円で同140・0%増となった。セグメント利益も増収効果により16億5200万円で同280・6%増となった。
東アジアでは、一部の地域では引き合いに不透明感があるものの、国内を中心に出荷を進めた結果、地域全体の売上高は60億1600万円で同103・6%増となった。セグメント利益は、増収の効果、及び展示会費用の減少等により76億8800万円で同191・8%増となった。
2022年9月期通期の連結業績予想は、売上高が300億円で同16・4%減、営業利益が54億円で同38・2%減、経常利益が55億円で同42・6%減、純利益が38億円で同43・1%減を見込んでいる。2022年9月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、連結業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっている。なお、当該会計基準等の適用による影響は軽微であるため、対前期増減率は適用前の2021年9月期連結業績を基礎に計算している。