大阪ソーダの機能材事業部は、世界トップシェアを誇るエピクロルヒンドリンゴム「エピクロマー」、新規事業として本格的に注力するアクリルゴム「ラクレスター」といった特殊合成ゴムを取り扱う。このほか、低燃費タイヤの性能向上に寄与するシランカップリング剤「カブラス」や同社のグローバルニッチトップ戦略の代表格であるダップ樹脂、ノンフタレート型アリル樹脂などがある。
上半期の需要動向を振り返ると、特殊合成ゴム関連では、エピクロマーは自動車用途やOA用途向けの世界的な需要が回復したため売上高は増加した。またラクレスターも国内外で新規採用が進み、とくに中国や東南アジア向けを中心に売上高を伸ばした。
具体的には、第1四半期(4~6月)は「エピクロマーは国内外で需要が19年レベルまで回復した。ラクレスターについては、自動車生産の回復にともない新規採用が拡大した」(同社)という。ただ、7~9月に入ると、「半導体不足の影響や東南アジアのコロナの感染拡大により、部品の調達面で影響が出始め、好調だった第1四半期に比べ若干落ち込みを見せた」(同社)としている。