機能製品等持ち直し増収増益 クレハの4~9月期

2021年11月12日

ゴムタイムス社

 クレハの22年3月期第2四半期連結決算は、売上収益が790億6900万円で前年同期比19・7%増、営業利益は113億6400万円で同84・0%増、税引前四半期利益は114億5000万円で同79・2%増、親会社の所有者に帰属する四半期利益は83億2800万円で同73・0%増となった。
 第2四半期連結累計期間は、機能製品事業等の持ち直しにより、前年同期比で増収増益となった。
 セグメントのうち、機能製品事業は、売上収益が287億9400万円で同54・9%増、営業利益は26億円(前年同期は7億6000万円の営業損失)。機能樹脂分野では、リチウムイオン二次電池用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂、シェールオイル・ガス掘削用途向けのPGA(ポリグリコール酸)樹脂加工品、PPS樹脂、その他の樹脂加工品等の売上が増加し、この分野での売上、営業利益はともに増加した。炭素製品分野では、高温炉用断熱材および自動車部品用摺動材向けの炭素繊維の売上が増加し、この分野での売上は増加したが、営業利益は前年同期並みとなった。
 樹脂製品事業は、売上収益が229億4200万円で同8・8%増、営業利益は51億4000万円で同38・1%増。コンシューマー・グッズ分野では、家庭用ラップ「NEWクレラップ」およびフッ化ビニリデン釣糸「シーガー」の売上げが増加し、この分野での売上、営業利益はともに増加した。業務用食品包装材分野では、塩化ビニリデン・フィルムおよび熱収縮多層フィルムの売上が増加し、この分野での売上、営業利益はともに増加した。
 通期予想は直近に公表されている予想を修正し、売上収益は1600億円で前期比10・7%増、営業利益は195億円で同13・0%増、税引前利益は195億円で同9・9%増、当期利益は140億円で同3・8%増を見込んでいる。

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