藤倉コンポジットの22年3月期第2四半期決算は、売上高が176億4300万円で前年同期比31・6%増、営業利益は21億9800万円で同1435・5%増、経常利益は24億8300万円で同772・5%増、四半期純利益は19億4000万円で同812・3%増となった。
産業用資材では売上高は113億9500万円で同29・4%増、営業利益は9億6400万円(前年同期は営業損失4600万円)となった。工業用品部門は、自動車関連・住宅設備関連ともに世界的な需要回復により、引き続き国内外において販売が好調に推移し、設備稼働率が大幅に向上したため増収増益となった。制御機器部門は、半導体・液晶関連の設備投資が好調を維持し、医療関連も堅調に推移し、増収増益となった。
引布加工品の売上高は19億8000万円で同1・0%減、営業損失は1200万円(前年同期は営業損失200万円)となった。引布部門は、自動車及び電子関連で回復基調が継続し、増収増益となった。印刷材料部門は、輸出の受注回復があり、また生産体制の見直しを行った結果、増収となり損失が縮小した。加工品部門は、電力関連向けは比較的堅調に推移したが、舶用品の国内市場向けが低迷し、減収減益となった。
スポーツ用品の売上高は40億8000万円で同期比68・2%増、営業利益は14億8900万円で同220・4%増となった。なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は300万円減少し、営業利益は100万円減少している。ゴルフ用カーボンシャフト部門は、好調が続く米国モデル「VENTUS」に加えて、新ブランドとして発売開始した日本モデル「SPEEDER NX」においても、ツアープロ使用率が高まったことで一般ユーザーへの認知が広がり、自社ブランド商品の販売が好調に推移し、増収増益となった。アウトドア用品部門は、長期化した緊急事態宣言や天候不順等の影響を受けたものの、大都市圏近郊においてハイキング用品などのネット販売が伸長し、増収増益となった。
22年3月期通期業績については上方修正し、売上高は352億円で前期比20・2%増、営業利益は41億円で前期比249・8%増、経常利益は44億円で前期比182・5%増、当期純利益は31億円で前期比162・1%増を見込んでいる。