東ソーは11月10日、臭素および臭素誘導品について12月10日納入分より価格改定を実施したと発表した。対象製品は臭素、臭化水素酸、臭素系難燃剤「テトラブロモビスフェノールA(製品名フレームカット120G)」。価格改定幅に関しては、臭素と臭化水素酸が現行価格からプラス25%、臭素系難燃剤は現行価格からプラス30%となっている。
同社は国内最大の臭素メーカーだが、今回の価格改定について「臭素および臭素誘導品は、今後も難燃剤用途を中心にアジア地域での需要伸長が見込まれている。さらに、世界最大の需要国である中国市場では、ひっ迫した需給バランスが継続し、海外市況は上昇基調で推移している。継続的にコスト削減、省力化、物流の効率化などあらゆる施策を実施しているが、生産設備の維持費用や原燃料価格は上昇し続けている。安定生産・安定供給を継続するためには、価格改定を実施せざる得ない」とした。
2021年11月15日