昭和電工は11月18日、合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」について、12月1日出荷分より値上げすると発表した。
対象製品および値上げ幅は、エチレン―酢酸ビニル系が20円/kg、酢酸ビニル系が15円/kg。
合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」は、水を媒体に使用して有機溶剤等を含まないため、環境への負荷が少ない製品として、住宅建材・建築・繊維・紙加工など様々な用途に利用されている。
合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」のうち、エチレン―酢酸ビニル系製品や酢酸ビニル系製品は主にエチレンや酢酸ビニルから製造されるが、これらの主原料であるナフサおよび酢酸等の価格は、原油市況や需給バランスの乱れ等により上昇が続き、エチレンや酢酸ビニルの価格も上昇が続いている。
同社はこれまでも、製造や物流の合理化を進めてコストダウンに努めてきたが、これらの原料高によるコストの上昇は努力のみでの対応が困難であり、製品の安定供給体制を維持するために価格改定を決定した。