昭和電工は11月18日、半導体等の電子材料用に使用される高純度ガスの販売価格について、2022年1月1日以降納入分より値上げすると発表した。
対象製品は電子材料用高純度ガス全般で、値上げ幅は現行価格の20%以上。
電子材料用高純度ガスは、半導体・ディスプレイ・窒化ガリウム系LED等の製造において、基板の上を覆う薄い膜に微細な溝や孔を刻みつけて電子回路等を作るためのガス(エッチングガス)や、製造設備内に付着する不要な化学物質を取り除くためのガス(クリーニングガス)として使われている。
旺盛な半導体需要を背景に、電子材料用高純度ガスの需要も引き続き拡大しているが、一方で輸送コストの大幅な上昇に加え、原燃料および副資材等の価格の高騰などにより製造コストは増加している。同社はこれまでも生産効率の向上や物流の合理化等によりコストダウンに努めてきたが、今後も製品の安定生産と安定供給を継続するためには価格改定せざるを得ないとの結論に至った。